年間第16主日

 

イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい」と言われた。(マルコ6・31)

 

今日の福音書には、二つの違った行動が合わせて出て来る。一方では、戻ってきて報告した弟子たちにイエスは「人里離れたところで休みなさい」と言う。他方では、自分を探して先回りした人たちにイエスは憐れみを抱き、教え始める。つまり、キリスト教では、自分が受けた神のやさしさと、人に対する憐れみとは切り離すことができない。弟子たちだけではなく、イエス自身も、祈りのうちに父とともに夜を過ごし、昼の活動の中でも父に感謝していた。だから、私たちの活動はイエスとともにいた喜びの経験の結果である。不正義への怒りから福祉をするなら、正義の名のもとに暴力をふるうことになる。義務感から布教をするなら、ついて来ない人に罰を与えることになる。そうではなくて、チャリティーもミッションも、神から受けた愛で心がいっぱいになる時に始まる。

(画像は、「小舟」、トリノ王立付属図書館所蔵『スフォルツァとサヴォイアの伝説集』所収、1476年)


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