ロザリオの祈り

 ロザリオは、カトリック教会の中で古くから愛されてきた祈りで、多くの聖人たちに愛され、教父たちによって奨励されてきた祈りです。

 

 ロザリオの珠を繰るとき、イエス・キリストの生涯のおもな出来事が、「アヴェ・マリアの祈り」のことばを背景として、魂の目の前で繰り広げらます。これらの出来事は4つの神秘にまとめられており、これらの神秘が、いわばイエスのみ母の心を通して、わたしたちをイエスとの生ける交わりへとあずからせるのです。

 

 ロザリオの単純でありながら深みのある祈りは、わたしたちに聖性の実をもたらすでしょう。

歴代の教皇のことば

 

「19世紀と20世紀にキリストの母がその姿を現し、その声を聞かせることによって、神の民にこのロザリオという観想的な祈りの形を勧めた出来事はよく知られています。わたしは、そのことのキリスト教的生活への大きな影響と、教会の権威から与えられた重大な認可のゆえに、ルルドとファティマの出現をとくに取り上げたいと思います」

(ヨハネ・パウロ2世『おとめマリアのロザリオ』)

 

「おとめマリアのロザリオは、聖霊に導かれて、第2千年期にしだいに形を整えてきました。また、おびただしい数の聖人によって愛され、教導職によって奨励されてきた祈りです。第3千年紀の曙にあたり、この単純でありながら深みのある祈りは、わたしたちに聖性の実をもたらし、ますます重要になってきています」

(ヨハネ・パウロ2世『おとめマリアのロザリオ』)

 

「ロザリオは社会を害する悪と戦うための霊的武器である」

(レオ13世)

 

Fatima (Portugal)

ファティマの聖母のメッセージ

 

”わたしはロザリオの聖母です”

”罪びとの回心と世界平和のためロザリオを毎日唱えなさい”


祈り方

「一連」は、主の祈り1回、アヴェ・マリアの祈り10回、栄唱1回からなり、5連で「一環」となります。

一連ごとに神秘(玄義)を黙想しながら、祈りを唱え、一つの祈り毎にロザリオの珠を繰ります。

玄義には下記の4つがあり、曜日によって黙想する神秘が異なります。

黙想