今週の聖句と黙想

2016年

6月

26日

年間第13主日

あなたがおいでになる所なら、どこへでも従って参ります。(ルカによる福音書9・57)

 よく知られているように、ルカはマルコ福音書をもとにして、パウロとの旅などで自分で調べて確かめたものを自分の福音書の中に入れる。今日の箇所から始まる部分(9章から19章まで)はそうしたルカ独特のものがまとめられており、ルカ福音書では一番ルカらしい部分である。 
 ルカは一方で神学者だ。イエスのいろんな出来事を記録するだけでなく、旧約聖書との関連など出来事の深い意味を私たちに伝えたい。もう一方で、ルカは宣教師だ。自身ギリシア人であり、ユダヤ人でない人たちに向かってイエスを知らせたい。そのために、彼らが理解しやすい様式を使う。ギリシア神話を通じて神々が人間の世界に来ることに聞き慣れていた人たちに向かって、ルカはイエスがエルサレムに向かう一つの長い旅を構成する。その旅ではいろいろな出来事が起こり、イエスの有名なたとえ話や有名なジェスチャーも出て来る。それはエルサレムで殺されるイエスの遺言でもある。今日はその大切な旅の始まりだ。 
 はじめに、イエスの決心がある。ルカは、旧約聖書を使って、イエスは顔を硬く(エゼキエル3・8)したと表現する。この旅は十字架で終わる。 
 先週の日曜日はイエスは誰かがテーマだったが、次に出て来るテーマは、イエスの弟子は一体どういう者かということ。 
 結論を先に言うと、イエスの弟子とは、イエスとともに歩む人だ。ルカはギリシア語のsyn(ともに)という接頭語を好んで使う。イエスの弟子とは、哲学者の教えとか、前のファリサイ派シモンや放蕩息子の兄のように厳しい掟を罪人に押し付けるのではなく、イエスを規準にして生きる人だ。掟は決まったことだが、イエスの弟子はイエスとともに旅をすることで、いろいろなことがわかって成長していく。
 旅立ちの時に目立つのは、ルカが不思議なことに、サマリア人に対していつも寛大だということ。サマリア人はユダヤ人からは異端者であり、いろいろ問題であったが、ルカは、善きサマリア人のたとえ話や、らい病を癒されたサマリア人からわかるようにサマリア人を軽蔑しない。
 今日の箇所で弟子たちはイエスの訪問を準備するためにサマリアの村に行くが、きっとイエスの旅の本当の意味がわかっていない。弟子たちはイエスがエルサレムに行くのは神の国の王になるためとまだ思っていた。きっとそう宣伝して、反発を受けたのだろう。ルカは、イエスが最初にナザレで理解されなかったのと同じように、エルサレムへの旅でも反発を受けたことを伝える。ただ大切なのは、イエスの態度が弟子たちと違っていること。弟子たちは暴力を振るおうとするが、イエスにはそれがない。イエスは、前にファリサイ派シモンとの口論でもそうだったように、愛情を込めた柔和な形で自分の道を開始する。ベネディクト16世も言うように、キリストは憧れで人を引きつける。キリスト教の布教は地獄で脅すのではなく、人を誘うのだ。
 次に続くのは、三人の弟子の小さな例だ。 
 1.ある人がどこへでもイエスに従うと言う。「枕する所もない」とイエスは答えるが、実際にイエスにはいろいろな友だちがいて、泊まるところ、世話を受けるところがあった。この言葉でイエスが示したいのは弟子の心だ。イエスの弟子は、固いものではなく、新しさを求める。自分を変えない人、前に向かって進まない人はイエスにふさわしくない。 
2.旧約では、父を葬るのは大切で、最高の義務だった。しかし、イエスが言うのは、今までの生活に祈りとか行事を足すというだけではなく、心を根本的に変えることをめざさないといけないということ。 
3.「後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない」。神の国は、人間の作った法律、掟、イデオロギーではなく、神から来る恵みを中心とするのだ。

画像は、ジェームズ・ティソ「イエスと弟子たちの語り合い」、1886-1894年、ブルックリン美術館。


過去の聖句と黙想はこちら

2016年

5月

26日

聖体行列

 日本ではキリストの聖体の祭日は日曜日に祝われますが、カトリックの国や州では木曜日に祝われ、聖体行列が行われることもあります。聖体行列には自治体の代表者やブラスバンドが参加したり、道に花のカーペットが敷き詰められる町もあります。

下の写真はドイツ・マインツの今年の聖体行列のものです。


2016年

5月

16日

ミサと健康

 全米医師会の医学雑誌JAMA Internal Medicine2016年5月16日号によると、定期的に宗教行事に参加する女性はそうでない女性より、平均して5ヶ月寿命が長いということです。
 1992年から2012年まで20年間に及ぶアンケート調査の対象は、悪性腫瘍及び心臓疾患に罹患していない約7万4千人の女性で、その多くはカトリックまたはプロテスタントの看護婦でした。調査の結果は、週に一回以上ミサに参加する女性はそうでない女性に比べて死亡リスクが33%低いということでした。
 もちろん、医師はミサへの参加を一般患者の治療のために処方できるわけではありません。ミサへの参加はすでに信仰のある人だけに勧めることができると研究者は警告しています。

http://archinte.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2521827#Results

 当教会では平日の朝のミサは7時からです。

 火曜日・金曜日(祝日を除く)の夜6時半から7時半まで聖体礼拝もあります。


今後の主な予定

いつくしみの特別聖年(~11月20日)中

第2・第5日曜日 ミサ後

ベネディクション(約30分)

**********************

6月6日(月)~8月21日(日) 

ボアベール神父様休暇(カナダ帰国)

6月11日(土)より(月一回で計5回)

京都教区典礼研修会(@西陣教会)

詳しくはこちら(京都教区HPのPDF)。

7月3日(日) ミサ後

教会バザー(11/20)についての意見交換会

7月17日(日) ミサ後

Fr.ウィリアム、Br.ベルナルド、Br.イグナシオ、Br.ヘルマンお誕生会

7月17日(日)14:00~18日(月)14:00

洛北ブロック小学生対象夏期学校

(@唐崎メリノールハウス)

参加費3000円のうち半額は小教区から援助。

申込〆切は6月26日(日)。

8月5日(金)~7日(日)

京都教区中学生広島巡礼

参加費20000円の半額は小教区から援助。

申込〆切は6月26日(日)。詳しくはこちら

8月16日(日)16:00~17日(水)朝食後

洛北ブロック中高生の集い(@西陣教会)

参加費2000円の半額は小教区から援助。

申込〆切は7月31日(日)。

日時変更とお休み

日曜学校はこれまで第1、3、4日曜日に行っておりましたが、第1、2、3日曜日に行うことに変更になっています。また、第2日曜日はウィリアム神父様がご指導くださることになりました。

ボアベール神父様カナダ帰国中(~8月20日)のキリスト教入門講座はウィリアム神父様が担当です。時間は以下の通りです。

月曜日 15:30~17:00

火曜日

18:30~20:00 

水曜日

18:30~20:00

木曜日

10:30~12:00

金曜日

18:00~19:30

カトリック教会のニュース

使徒的勧告「愛のよろこび」発表

家庭をテーマとする2回のシノドスを踏まえて、教皇フランシスコは4月8日、使徒的勧告「愛のよろこび Amoris Laetitia)」を発表しました。

AFP通信のニュースはこちら

バチカン放送局によるまとめはこちら

いつくしみの特別聖年

いつくしみの特別聖年について特集ページを設けました。こちらをご覧ください。順次、更新していきます。


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