今週の聖句と黙想

2017年

2月

26日

年間第8主日

今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか、信仰の薄い者たちよ。(マタイ6・30)

イスラエルのアネモネ by Zachi Evenor
イスラエルのアネモネ by Zachi Evenor
 よく知られている今日の箇所。美しく印象的で、イエスの教えだけではなく感性が垣間見られ、摂理について語られる。私たちが上と下に(「空の鳥」「野の花」)目を向けるなら、生きとし生けるものが自分に命を与えることができず、神から生かされていることがわかる。 
 今日の箇所に限らずイエスの言葉はさまざまなテーマに結びつけて解釈できるが、教会が今日の第一朗読として選んだのは、苦難にあるシオン(イスラエル)の嘆きに神が答える、イザヤ書の箇所。「主はわたしを見捨てられた」「わたしの主はわたしを忘れられた」――私たちもそう思って苦しむ時がよくある。けれども、神は言う、「たとえ、女たちが[自分の乳飲み子を]忘れようとも、わたしがあなたを忘れることは決してない」。だから、教会は、福音書の箇所も今日はこの箇所との連関で読んでほしいのだ。神は私たちを決して忘れないということは私たちの信仰の土台だ。このことを私たちは、マリアが見聞きしたことを「心に納めた」ように、心に留めるべきだ。私たちは、信者になった後でも、生活の中で起きるさまざまなことのために疑いを抱き悩み苦しむものだから、預言者イザヤが伝えた言葉、そして今日イエスが言う言葉は私たちにとって大きな力になる。 
 「だれも、二人の主人に仕えることはできない。…あなたがたは、神と富とに仕えることはできない」。ここで語られているのは私たちの価値観についてだ。私たちは何に価値を見い出すか。それは私たちの霊的生活にとって大切なことだ。そして本来、富ではなく神に最高の価値があるのに、私たちは無意識的に世間の常識に引きずられて、富に最高の価値を見てしまう。それは本末転倒の間違いだ。 
 「自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな」。「思い悩むな」とは少し厳しい表現だ。でも、イエスは、生きるために働く必要はない、鳥のように働かなくても食べ物が与えられると言っているわけではない。「思い悩むな」とは、たとえ衣食がなければ困るとしても、それを実際以上に大切なものと考えすぎるなという意味だ。「命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか」。私たちは知らず知らずのうちに、大切でないものを大切なものとして、大切なものを大切でないものとして扱う間違いをする。例えば、ある人とつまらないことで喧嘩をして、もう二度と会わないことになったり、何かミスをしてそこから立ち直れなかったり。そういう間違いをせずに、すべてのものをその固有の価値に従って扱うべきだとイエスは言っているのだ。ものについての正しい判断と扱いは神の光によって可能になる。神の光の下で深く考えるようにイエスは私たちに勧めているのだ。

 「あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか」。「今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか」。このようなイエスの言葉は、私たちへの問いを含んでいる。あなたは自分をどのように評価しているか。自分にどのような価値を見ているか。このような自己評価に関しても危険がある。それは一方では自分を過大評価する危険であり、他方では自分を過小評価する危険である。一方で、私たちは、自分を実際以上に評価する危険がある。自分が人よりもすぐれていると考えたり、自分がいなければだめだと考えたり。他方で、逆に、私たちは、間違った教育とか、自分の失敗などのために、自分はだめだと考えたり、自信を失ったりする。そして、人を愛したり、新しいことを始めることをあきらめて、硬直状態に陥る危険もある。この二つの正反対の心理学的結果に対して、私たちは、自分の色眼鏡で自分を見るのではなく、神の目で自分を見なければならない。神が自分を見ているように自分を見ることで、妄想によって膨らみすぎたり縮みすぎたりする自分ではなく、等身大の自分を見ることができる。そして、今日の箇所でイエスが言うには、私は神にとって、空の鳥よりも野の花よりも大切なのだ。どんな信者も、子どもから聖人に至るまで、同じ見方をしなければならない。自分の前に神がいて、その神が私を愛しているという自覚がキリスト者の霊的生活である。神は、私のやっていることが正しいとは必ずしも言っていない。もしかしたら私は間違ったことをしていて、罪を犯しているかもしれない。でも、神は変わらず私を愛し続けている。そして、私の前に歩いて、先へ進むように私の力になってくださる。 


過去の聖句と黙想はこちら

トピック

2017年

2月

18日

フラ・アンジェリコ

 2月18日はフラ・アンジェリコ(1455†)の記念日。本名はグィード・ディ・ピエトロですが、説教者兄弟会(ドミニコ会)の修道士であり、天国にいるかのように清らかな生活を送り天国で描かれたかのように美しい絵画を描いたことから、「フラ・アンジェリコ(天使のような兄弟)」と呼ばれます。死後は「ベアート・アンジェリコ(天使のような福者)」とも呼ばれましたが、列福されたのは1982年。そして、その2年後にカトリック芸術家の守護者に定められました。

 宗教画しか描かず、描く前にはいつも祈っていたと言われるフラ・アンジェリコ。次のような言葉も残されています。「キリストの作品を作る人はいつもキリストとともにいるのでなければならない」。


今後の主な予定

2月26日(日) ミサ後

ゆるしの秘跡勉強会

3月1日(水) 9:00~

灰の水曜日ミサ

3月5日(日) 

四旬節黙想会

9:30~ 講話・黙想・ゆるしの秘跡

(指導:柊暁生神父様)

11:30~ ミサ

ミサの時間変更にご注意ください)

洛北ブロック他教会黙想会
洛北ブロック他教会黙想会

3月19日(日) ミサ中

入門式

3月19日(日) ミサ後11:00~

ネストール管区長様歓迎会

3月26日(日) ミサ中

洗礼志願式

3月27日(月)~29日(木)

京都教区侍者合宿(@洛星宗教研究館)

詳しくはこちら

4月13日(木) 19:30~

聖木曜日ミサ

4月14日(金) 19:30~

聖金曜日典礼

4月15日(土) 19:15~

復活の聖なる徹夜祭 ろうそく行列及びミサ

4月16日(日) 10:00~

復活の主日ミサ

日時変更とお休み

日曜学校はこれまで第1、3、4日曜日に行っておりましたが、第1、2、3日曜日に行うことに変更になっています。また、第2日曜日はウィリアム神父様がご指導くださることになりました。

カトリック教会のニュース

祝ユスト高山右近列福

2月7日に行われた列福式のYouTubeビデオはこちらです。

YouTubeチャンネルMusei Vaticani開設

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