今週の聖句と黙想

2019年

1月

12日

主の洗礼

イエスが洗礼を受けて祈っておられると、天が開けた。(ルカ3・21より)

ジョヴァンニ・ベッリーニ「キリストの洗礼」、1500―1502年、サンタ・コロナ教会(ヴィツェンツァ)
ジョヴァンニ・ベッリーニ「キリストの洗礼」、1500―1502年、サンタ・コロナ教会(ヴィツェンツァ)

 他の福音書と違って、ルカ福音書におけるイエスの洗礼物語は短い。ルカは、洗礼者ヨハネとイエスの会話を報告したり、洗礼の具体的な様子を描写するのではなく、出来事の内面的な意味を強調する。そこにはいくつかのテーマがある。

 第一に、天が開かれたこと。ちょうど新しい一日の美しい景色に向かって窓を開くように、あるいは走ってくる幼い子どもをお母さんお父さんが両手を開いて迎えるように、あるいは恋人が愛する者を受け入れるように、何千年も前から閉じられていた天が神の愛情によって開かれる。

 しかし、第二に、天が開かれたことも中心ではない。中心は聖霊が降ること。これがルカにとってのイエスの洗礼のポイントである。聖霊とは父なる神の息である。ユダヤ人にとって、聖霊という言葉には深い意味があった。それは天地創造の前に水の上に漂っていた霊を意味し、洪水の後に水の上に飛び再生を知らせた鳩を意味する。その聖霊がそれまでになかったぐらい命を呼び戻し、新しい春を告げるために降ったのだ。

 そして、第三に、印象的なのは、この短い箇所がミニアチュール(細密画)や宝石のように福音の全体を含んでいることである。つまり、この箇所には三位一体がコンパクトに啓示されている。つまり、声は父なる神、イエスは子なる神、鳩は聖霊である。そして、イエスが人の罪を自ら背負う神の子であることもほのめかされている。

 最後に、イエスに起こったことは私たちにも深い意味がある。その声は私たちの洗礼の時にも聞かれた声である。その霊は私たちの洗礼の時にも送られた霊である。そして、信仰によってイエスにつながることで、私たちも神の子となることができる。私たちは、イエスのように神の実の子ではなく被造物だが、信仰によって神の実の子を抱くことで、神の子になることができる。そして、父なる神と似た姿となり、父なる神のようにすばらしい愛の行ないができるようになる。

 

 洗礼者ヨハネはたとえば仏陀のように偉大な宗教者であり行者であり人格者だった。宗教的な権力と肩書もなく、その心の清らかさとその生活の正しさには多くの人が心を引き寄せられ水と回心の洗礼を受けていた。だから、彼が救い主でないかと誰もが考えていた。イエスも彼を愛し、彼の弟子たちが来たときには、彼を大いにたたえた。確かに、洗礼者ヨハネは旧約時代のすべての預言者の中でキリストに一番近く、キリストの道を用意する人物であり、花婿の友だった。しかし、彼は救うことはできなかった。私たちが神の国に入るのは道徳や正しい行いによってではなく、永遠のはじめから神に愛され救われているから。その愛はイエスの洗礼によって明らかになったのだ。

 毎朝、目を開けて、神の世界に心の窓を開き、祈りに自分をゆだねる時、その声が私たちの上にも響く―「あなたは私の愛する子、私の心にかなう者」。父なる神のように愛の働きをする心が私のうちに生まれるのはそこからなのだ。


(2016年の黙想の再掲載)

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トピック

2019年

1月

06日

三人の王たちの日

 主の公現の祭日は、ヨーロッパでは「三人の王たちの日」などとも呼ばれ、さまざまな風習があります。フランス語でガレット・デ・ロワと呼ばれる菓子は日本のパン屋でも売られるようになって来ましたが、もう一つの風習が、英語で言うと、スター・シンガーと呼ばれる子どもたち。マントや王冠など王の格好をして、星のついた王笏を手にもって家々をめぐり、歌を歌いながら寄付金を集めます。そして、たとえば2019年の今年なら「20*C+M+B+19」という祝福の言葉を家々の戸口にチョークで書きます。CとMとBの頭文字は三人の博士たち(Caspar, Melchior, Balthasar)を意味するという説もあれば、Christus mansionem benedicat(キリストの祝福がこの家にありますように)を意味するという説もあります。

 上の動画は、三人の博士たちの聖遺物があるケルン大聖堂のものです。寄付金を集めるにしても、このように聖書にちなんだ仕方でできたらいいですね。家々を回るのは無理にしても、当教会の近くにあり私たら信者もよく利用するパン屋のドンクでガレット・デ・ロワが売っているので、子どもたちがテーブルを巡って寄付金を集める許可をお願いしてもいいかもしれません。

2018年

12月

29日

鹿児島での司祭叙階

 鹿児島教区で新しく司祭になられたブグスワフ霧島彬神父様は、大学在籍時代、当教会でいっしょにミサに与っておられました。叙階おめでとうございます。主の祝福のうちに幸いな道を歩まれますように。まだ数年ローマで教会法を学ばれるそうです。よい時でありますように祈りましょう。司祭となられて、私たちのためにもお祈り下さい。

 12月29日(土)午前 11時より鹿児島カテドラル・ザビエル教会で中野裕明鹿児島教区司教の司式により行われた叙階式の模様は動画で見ることができます(こちら)。

 鹿児島教区報には、紹介記事(こちら)や助祭叙階式の記事(こちら)、神学生時代の近況報告(こちら)も載っています。写真は他にもあります(レデンプトール宣教女会ブログ)。当教会在籍時代、京都教区の召命促進元年で召命のためによく祈っていた頃、召命について考えられたのでしょうか。そして、朝のミサや聖体顕示によく来られていました。青年会の勉強会や典礼部主導の勉強会でもご協力いただきました。当教会での初ミサも期待しましょう。



2018年

12月

24日

祝御降誕祭

 上の絵は、日曜日に当教会に家族で来られるフランス人の指揮者ヤニック・パジェさんの6歳の娘さんが描いたものです。パジェさんは大阪教育大学外国人教師でもあリますが、現代音楽の作曲家でもあり、Salve ReginaやVeni Creator Spiritusなどの作曲もあるそうです。詳しくはこちらをご覧ください。

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今後の主な予定

1月13日(日) ミサ中

新成人のための祈り

2月24日(日) ミサ後

信者総会


日時変更とお休み

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月・火・水、金 10:00~12:00

 

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